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性癖を直す(2)|恋愛ドクターの遺産第2話

「先生、これって、治るものなんですか?」
なつをは相変わらず、恋愛ドクターAに食ってかかるような口調で質問していた。
「それはまだ分からない。」

「性的な嗜好は変えられない、と、先生が薦めてくれた本に書いてありましたよ!」
「だからまだ、分からないと言っているじゃないか。そもそも、君はいつも、クライアントを見ていない。本の内容ばかり振りかざす。その姿勢はダメだと、前も言ったばかりですよ。」
「いや・・・だから・・・その・・・」
なつをは口ごもった。また言ってしまった。どうしても自分は思ったことを口に出さずにいられない。自分だって先生が言っているような、まだハッキリとは分からない、ということは、分かっているはずなのに、先生の態度を見ているとどうしても口を出さずにいられなくなる。そして毎回先生とこういう不毛な議論になるのだ。

今回のクライアントは、先生が「まいくん」と呼んでいる男性だ。舞鶴研一。研くんとか研ちゃんのほうが普通の呼び名のようだが、苗字が珍しいせいか、昔からまいくんと呼ばれているらしい。親しく呼ぶのが好きな先生は迷わず「まいくん」と彼のことを呼んでいる。「くん」付けだが、彼は50代半ばだ。短く刈っている髪にはだいぶ白いものが混じっている。
まいくんも、妻と離婚しそうだということで相談に来た。まいくん自身が浮気をしてしまったため、妻と別居中とのことだった。

実はまいくんの妻は、浮気自体には、比較的寛容な考えの持ち主だ、ということがまいくんの話から分かった。もちろん、家庭を壊すような浮気は困るけれど、いっときの気の迷いや、夫婦二人でずっと向き合い続けていく息苦しさから、一旦外に目を向けるようなことは、積極的にしようとはさすがに思っていないが、必要悪、ぐらいには捉えているようだった。
にもかかわらず、まいくんが離婚の危機に直面している理由は、まいくんの、ある、性的な嗜好にあった。まいくんは「ほくろフェチ」なのだ。女性の鎖骨のあたりにほくろがあると、とても興奮して、その女性と関係を持ちたくなってしまう(し、実際にそうしたことで、今の問題が起きている)。逆に、鎖骨のあたりにほくろがない女性には、あまり魅力を感じないのだ。

「先生、ほくろフェチを治そうなんて、本当に出来るんですか?」
なつをは先生に向かって、そう質問した。

「はぁ・・・」ドクターはため息をついた。

「前も君には言いましたが、『ほくろフェチ』について君はどれだけ分かっているのですか? 問題がどういうものなのか分からないうちから解決策を考え始めて、いい案が出てくるわけないでしょう? まいくんのほくろフェチとは、どういう感覚の症状のことを言うのか、君は、どれだけ理解しているのですか?」

また言われてしまった。なつをは思った。そうなのだ。私は単に鎖骨のあたりにほくろがある女性を好きになるという、まいくんのパターンだけを見て、分かった気になっていたのだ。でも、実際まいくんがどんな感覚でほくろのある女性を見ているのか、逆に、どんな感覚でほくろのない女性を見ているのか、全く知らなかった。

「知らないことは罪ではない。」これは以前先生に言われた言葉だった。そう、どんなに性格が似ていても、どんなにそれまでの人生経験が似ていても、他人は他人。他人の考えや感じ方が分からないことは、ある意味仕方がない。でも、無知であることを認めて、知ろうと努力をすることが大事なのだ、と先生は常に言う。全くその通りだと思いながらも、いつもまた、こうして先生に指摘される展開になる。

「全然分かっていません。でも、どうしたら分かるんですか? 私、なんとかフェチとか、自分にはあまりないと思うんです。だから、なんとかフェチの人の気持ちが分かりません。」

「訊けばいいんですよ。本人に。訊けば済むことを勝手に推測するなんて、百害あって一利なしです。」

なつをは以前、自分の悩みが深かった頃、色々なカウンセラーのところにも通ったし、スピリチュアル系のいわゆる「ヒーラー」と名乗る人にもお世話になったし、占い師の先生も何人もはしごした。その結果、色々な相談業を比較できるほどの経験を得た。その中で、ひとつ言えることがある。この先生は、本当に、占い師的な「天の啓示が降りてくる」的なことを一切しないのだ。占い師は、相談者には見えない何かが「見え」て、それを教えてくれる人、というイメージがある。全ての占い師がそういう意識なのかは分からないが、少なくとも受けに行く側は、自分には見えない何かを見てもらうという意識があるだろう。カウンセラーやセラピストと名乗る人にも、そういった、自分は「見える」ということを標榜し、受けに行く側もそれを期待している、という人は多い。でも、先生はどこか、そういった「見える」ことを見下している感じを持っている。以前「それで?見えたからどうだというんですか?」と明確に否定していた。そして今回も、本人に訊けばいい、と。
そろそろ今日も、まいくんが来る時間だ。

(つづく)

最近浮気を治す相談が増えています。

carpvsbaystarsこんにちは。心のコンサルタント|恋愛セラピスト あづまです。
画像は先日横浜スタジアムに行ったときの写真で、本文とは関係ありません(^^ゞ

心理学系の記事を投稿するのは少し久しぶりになりました(^^ゞ

最近、よくある相談が、
結婚から十年以上、中には三十年以上という方もいらっしゃいますが、
浮気問題を起こしてしまって、

その、ご本人が相談にいらっしゃるというパターンですね。

浮気問題を起こさないようになりたい、という。

世の中のカウンセラーの人たちって、
浮気は治りませんとか断言している人、結構いませんか?

私の感覚で言うと、
え?そうでもないけど?
対応可能で、良くなる人も結構多いですよ?

という感じなんですよね。

もちろん、本人も、奥さまも、
しっかり取り組みを続けていく必要はありますけど。

ただ、私も、甘いことだけは言わないです。

「正直、今のあなたに、やり遂げられるとは思えない。」

みたいな厳しい苦言を言うこともあります。
ここで、甘いこと言って、ミスリードしてしまうのは、やっぱりコンサルタントとしては恥ずべき事だと思いますのでね。

優しくすべきか、厳しくすべきか、みたいな軸では考えていないです。
相談者の様子やこれまでの行動、そして精神的な成熟度を読み、
そして、どんな動機で、取り組みたいと言っているのか、そこもしっかり見極めます。

とくに、動機の中で、ダメなヤツが「自分が楽になりたいから」というもの。
その動機の場合、結局、ある程度イバラの道になる、浮気問題発覚から本気でぶつかり合って、夫婦再生を目指す、という道は踏破できませんから。だって、途中で、自分が楽になりたいだけなら、別れた方が楽だって分かってしまうから。

それでも、今の相手を大切と思い、何とか再生を目指す、その意義を感じているのかどうか。そこまで動機を厳しく問いますね。いや、言い方は厳しくはないんですが、本当に大丈夫かな?と心配して、動機を色々聞く、という感じですかね。

でも、

最近では、ありがたいことに、
浮気問題を起こしてしまった、というご本人様からの相談も、結構頂いています。
いや、結構、というか、現在の一番多い相談がそれになっています。

浮気問題を起こしてしまったご本人の取り組みについては、
また機会を改めて、概要などは、どこかで記事にしようかと考えていますが、せっかく書き始めたので、ポイントをひとつだけ。

自分がストレスをためていることに気づくのが遅い人が、浮気問題を起こす傾向があります。だから、自分の状態に敏感になることが、とても大事なんです。

ではまた!

婚外恋愛について反論が来ました。であづまはどう答えるのか?

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Photo by Yasushi Azuma

あづまです。こんにちは。

先日、夫公認で妻が婚外恋愛。それをあづまが円満夫婦と呼ぶ理由。 という記事を書きまして。
それに対して、反論が来ました。

短文なので、全文載せておきます(編集なし)。

仮にSさんとしておきます。女性の方だと思います。

はじめまして。
どうしても一言お伝えしたくメール致しました。

婚外恋愛は、倫理に反します。
どんな理由があっても、今の日本の社会倫理と結婚制度では倫理から外れています。
たまちゃんだかなんだか分かりませんが、人前にだけは出さないで下さい。
婚外恋愛に真実があるなら、日本では隠しながら大切に育てて下さい。
そうやって育てている友人が私にもいます。

婚外恋愛をすべて否定はしません。
ただし、公の場に出ることは間違いだと思います。

ここは日本です。

よろしくお願い致します。

論点は、
「どんな理由があっても、婚外恋愛は今の日本の倫理からは外れている」
「それでも婚外恋愛するなら、公の場に出ないで、隠して行え」

ということですね。

えーと。割と予想していた反論でしたので、
むしろ、ありがとう、と思っています。

では、この点について、あづまがどう考えているのか、
それについて、書いてみたいと思います。

まず、そもそも論として、

夫婦円満を目指すのは、もちろん、当然ではあるのですが、
努力しても、やっぱり、この人とはムリ、って思うこと、ありますよね。

男性の方は、分からない人もいるかもしれませんが、
女性の方は、「この人とはセックス無理」って思う感覚、
よく分かるんじゃないかな。

そこまで至ってしまった夫婦は、どうしたら良いのでしょう?

日本の倫理に照らしたら

これが、あづまの、一点目の疑問です。

一応、離婚理由としてセックスレスは、正当な理由とされています。
というわけで、そこまで至ったら、婚外恋愛する前に離婚しましょう。
というのが、今の日本の倫理であり、法律だと、私は解釈しているのですが。

これなら、倫理に反していないし、不法行為(犯罪とは言えないが、法律的に間違っているとされる行為)でもありません。でも、子供もいるわけだし、それで円満解決ヤッター、とは行かないはずです。

というわけで、往々にして、親は子供のために我慢して、結婚という形を維持せよ、という話になりがちです。本当にそれで良いのでしょうか? 私のもとには「お母さんが【子供のために】離婚しないで我慢していたために、私(相談者)は結婚生活に暗いイメージを持つようになってしまった」という相談が、それなりに多く来ます。親が自分を殺して生きることは、次世代にマイナスの遺産を受け継ぐ行為です。

現状の日本では、要するに【離婚する】【我慢する】の二択しか「倫理的な道」はない、のが社会常識であり、社会の道徳・倫理ですよね、本当にそれでいいんですか? と、私は問うているのです。

私は基本的に、倫理とか道徳というのは、(一定の意味・意義は認めますが)前の世代が作った遺物だと考えていまして、大抵の場合、倫理や道徳は時代遅れなもの、だと感じています。

だからといって、軽んじていいと言っているわけではありませんが、社会の「常識」とされているような倫理や道徳というのは、全然万能ではなく、むしろ、極めて限界の低い代物であると、見なしているわけです。

いま、同性愛の人を、倫理に反するとか、不道徳だとか、そういう言葉で責めたら、「言っているあなたがおかしい」と言われるでしょう。でも、それが社会の常識だった時代もあるのです。

倫理や道徳は、前の世代が作った社会の遺物。
一定の敬意や配慮は必要だけど、基本的に時代遅れだし、万能でもなく、極めて限界の低い代物である。

時代に、適合しなくなってきた倫理は、新しく作り直していくしかない。
それもまた、常識となった頃には、また、時代遅れになっていくのだと思いますが、
その繰り返し。ずっと、新しく作り続けていくしかない。

では、
「不倫は悪である」という倫理観が時代遅れだとしたら、
あづまは、新しい倫理観とは、どういうものであるべきだと考えるのか。

それを、書いていきたいと思います。

新しい倫理観が、
「不倫もOKだよね♪」
だったら、最悪です。私は大反対です、こういうの。

ここから先は、少し時代を先取りしすぎているというか、勇み足の部分はあると思いながら、書いています。

新しい倫理観とは、たとえばこういう基準であるべきです。
「自分の気持ち、そして、相手の望みに、とことん誠実に向き合ったか?」

では、用語が長くなりそうなので、
ふたつの倫理観にAとMという記号をふって、考えてみたいと思います。
Aは「不倫は悪」的な倫理観。これを守っているのがA○、破るのがA×。
Mは「自分、相手と向き合う」倫理観。同じく守るのがM○、破るのがM×。

A○ :婚外恋愛はしない
A× :婚外恋愛をしている
M○ :自分の気持ち、そして、相手の望みに、とことん誠実に向き合う
M× :自分の気持ち、そして、相手の望みに、誠実に向き合わない

A○ かつ M○ が問題ないのは、だれでも同意することだと思います。
A× かつ M× だと、問題多すぎ。ちょっとこの夫婦、大変そうです。

議論が分かれるのは、

A○ かつ M×  と  A× かつ M○ の場合でしょう。

少し、例を挙げてみたいと思います。

 

A○ かつ M×
:婚外恋愛はしないが
自分の気持ち、そして、相手の望みに、誠実に向き合わない

こういう夫婦、結構いるんじゃないでしょうかね。
たとえば、夫は自分の素直な気持ちを表現するのが全然下手くそ。
おかげで、主婦の奥さんが友達との集まりで出かけて「今日はごはん自分でよろしく」って言ったら、義務を放棄しているだとか、あれこれ難癖つけたりして。

こういうとき、ひとこと「寂しい」って言えれば自分も癒されるし、奥さんも「そうだよね、ごめんね♪」ってハグして、で、気持ちよく出かけられるのに。

もうひとつ例を挙げると、もう少し、相手の望みに向き合わないケース。
ちょっと、夫婦仲がだいぶ傾いていて、奥さんの方は、旦那との夜の生活が既に苦痛になっている。やんわりと何度も伝えたが、相手の望みに、誠実に向き合わない夫は、当然の権利とばかりに夜の生活を要求してくる。妻も「結婚という形を維持すること」が優先で、自分の気持ちと向き合うことをあきらめ、嫌々夫婦関係を続けている。

この両方とも、現状の日本の倫理には、(若干微妙だとは思うが)反していないことになります。
少なくとも、法律的には、生活の相互扶助の義務はあるが、相手を「愛する」義務は規定されていませんから、この夫たち、法律的には、まったくもって、正しい人たちなんですね。

私が「社会常識となっている倫理観は、実は時代遅れ」と言うのは、こういう話になってしまうからです。

 

で、一方、

A× かつ M○
:婚外恋愛はするが
自分の気持ち、そして、相手の望みに、とことん誠実に向き合う

そしてこれが、たまちゃんの夫婦の話。
夫公認で妻が婚外恋愛。それをあづまが円満夫婦と呼ぶ理由。

現状、やはり、法律的には「不法行為」にあたるわけです。
婚外恋愛している側が、夫婦破たんの理由を作ったと見なされます。

但し、自分の気持ち、相手の望みに誠実に向き合い続けていって、
やっぱりこういう形でいくしかないのかな、って結論を出せたとしたら、

Aの倫理観に基づくと×だけど、
Mの倫理観に基づくと○になる。

私は、要するに、
不倫したかしないか、というような、マニュアル的、チェックリスト的、ロボット的な判定基準に基づく倫理観は、いずれ時代遅れになっていって、

本当に自分の気持ち、相手の望みに、誠実に向き合い続けたかどうか、というような、極めて人間的で、深いレベルの倫理観に、時代が移行していくと考えているのです。

先ほどの、AとMの記号でまとめると、

 

現状、社会の常識というのは、

A○M× (不倫したかしないか、の倫理観を優先)

A×M○ (誠実に向き合ったか、の倫理観を優先)

であれば、前者の方が、確かに、常識だと思います。

ですが、社会が豊かになり、寿命も延び、夫婦生活も長丁場になり、という現在の社会状況の中、前者の倫理観は、限界を露呈しつつあり、時代遅れになってきている、

とも感じています。

そして、不倫は悪、という倫理観に変わるルールは、
不倫も善、ではないことは、先に述べたとおりです。
それではダメなのです。

前の時代の倫理観を、単に裏返すのでは進歩ではありません。
前の時代の倫理観を、超越していかないと、意味がない。

で、どのように超越するのかというと、たとえば、先ほどから書いている、

自分の気持ち、そして、相手の望みに、とことん誠実に向き合う
ことが善。

これです(あ、これは一案ですので、必ずこうでなくてはいけない、というものではないです。但し、表面的な判定基準よりも、もっと、内面や動機を問うものになるべきだ、という点は大事だと考えています)。

さて、私の持論を展開したところで、
二点目の「それでも婚外恋愛するなら、公の場に出ないで、隠して行え」
にお答えしましょう。

もし仮に、たまちゃんの姿勢、動機、行動が単に、
「不倫は悪」→「不倫は善」としたいだけだったとしたら、
私も、「そういう婚外恋愛は、隠して行ってください」と言うでしょう。

でも、たまちゃんの姿勢は、こういう批判を食らうことも覚悟の上で、
「不倫は悪」(Aの倫理観)から、
「向き合うことが善」(Mの倫理観)への、

パラダイムシフトを起こそうとしている行動なのです。
次の時代の、新しい倫理観に向けてのチャレンジです。

もちろん、とても大変すぎるので、
私は、自分の身で、社会実験するのはごめんです。
ほんと、あづまは、無理です。
(してないですが)もし不倫してても、たぶん隠します。

だれかが、身を削って、
新しい倫理観に向けてのチャレンジをする。

賛否両論を浴びながらも、前に進んでみる。

その価値は、私はよく分かります。
自分では大変すぎてできないとしても。

だから、たまちゃんを応援しているんです。

そういうことです!

ではでは!

 

「浮気されやすい女性の共通点と…」へのツッコミ

心のコンサルタント|恋愛セラピスト あづまです。
こんにちは。

恋占ニュースに
浮気されやすい女性の共通点と「彼の浮気」を止めるコツ3つ」という記事が掲載されていまして、的を射ている部分もあるんですが、一方この記事読んでもきっと解決しないだろうな・・・と感じる部分も多々あるので(まあ読みものなので、あんまりガチで書くと読む人がいなくなるから、難しいのは分かってますが)、ここはひとつ、あづま流で、では本当の問題と本当に大事な解決策は何なのか、を書いてみたいと思います。

まずは、引用ですが。

◆浮気されやすい女性の共通点はコレ
新しく恋をしても、毎回浮気される女性には共通点があります。彼の浮気に悩まされている人はまず、以下に当てはまるものがないかチェックしてください。

・追われる恋愛より追う恋愛が好き
・友達が少ない
・自分に自信がない
・恋愛体質
・情緒不安定
・束縛・嫉妬をする
・世話好き、尽くすのが好き
・恋人ができると彼中心の生活になる

上記の特徴が多いほど浮気されやすいタイプ。心当たりがあるようなら、少しずつでいいので改善していきましょう。

さて。チェック項目としては、なかなか鋭いと思います。
但し、チェック項目は「原因」ではないので、それを「意識的・直接的な取り組みとして」やめようとしても問題は解決しないでしょう。たとえば、「束縛・嫉妬をする」のを「意識的にやめる」というのでは、解決になっていない、という話です。

何か、本質的な取り組みをした結果、
「束縛・嫉妬を、全然しようと思わない自分に進化した」というのなら、解決になります。

大体、「追われる恋愛より追う恋愛が好き」なんて特に、追われる恋愛を「好きになろう」という、「意識的・直接的な取り組み」には無理がありますよね?

さらに、浮気されない女になるための取り組みとして、当該記事では、
・自分をしっかり持つこと
・男を飽きさせない
・放っておけない雰囲気を出す

と、ありましたが・・・微妙です・・・

「筆者は元カレの一人に「浮気したら冗談抜きで去勢手術してもらうから」と釘を刺したことがあります。」とも書かれていますので・・・余計なお節介かもしれませんが、この筆者の方、いま幸せなんでしょうかね・・・

「自分をしっかり持つ」
これはね、まあまあ当たってると思います。
というか、この筆者の方から見たら、浮気されることの多い女性が、自分を持っていないように見えるってことでしょう。でもさ。「自分をしっかり持とう」という努力ってどうやるんでしょうね?

私なら、こう言いますけどね。

あなたは、他人を目の前にすると、(1)自分の気持ちを感じることと、(2)相手の気持ちや考えを察することと、頭の中は、どっちが優勢になりますか? (2)相手の気持ちや考え でいっぱいになるんじゃありませんか?

それは、相手の気持ちに対する共感力だったり、思いやりだったり、あなたの良い面でもあるけれど、出会いに関して言えば、自己中心的な男性を引き寄せやすい要因になります。

毎日、自分が何を「感じているか」、自分の気持ちを感じるトレーニングをしてください。
そして、できるようになったら今度は、自分の気持ち(「考え」ではなく!)を言葉にして相手に伝えるトレーニングをしましょう。

日頃から、それができるようになったとき、自己中心的な人はあなたに寄りつかなくなっています。

と、こんな感じで言いますね。

元々、交流分析で言うとFC/ACの傾向でACが強い人が、相手に合わせる考え方になっていて、そのことが「自分がないように見える」という形で表に現れているんですね。なので、FCを高める(=自分の気持ちを優先する)ことがまず大事、ということになります。本当はCPも高めないといけないんですが、実はそれは、次の項目と関係してきます。

「男を飽きさせない」

これは、意味が分からないでしょう。
変化の例として、外見と新しい趣味があげられていました。

いや、それ、全く的外れだと思います。

自分を変える、とか言って、新しい趣味を始めることと、ファッションを替えるだけしか変化がない女性だったら、私なら、変化してないのと同じと思ってしまいます。浮気するとかより、そもそも、あんまりつき合いたいとは思わないかなぁ・・・

長い目で見て、よいチームメイトになっていける人じゃないと、一緒にいようと思えないですから、目下とり組んでいることに関して、情報収集し、他人のアドバイスをもらい、実践し、自分で考え、そうやって成長していく、という姿勢があるかどうか。これが一番だと思います。

たとえば、結婚したばかりの女性で、専業主婦だったとして、料理があんまりうまくなかった。まあそれは未経験だから仕方ないですが、そこから、毎日の実践で成長し、上達していく。それがあるかどうか。真剣に主体的に取り組まないと成長しないですからね。

仕事もそうです。いつも同じパターンの愚痴を言っているとか(おまえは成長ないのか?って思ってしまう)。職場に問題があることも、当然あると思いますが、その環境の中で、いやその仕事を辞めることも含めて、自分はどうするのか、ということを真剣に考え続けていれば、変化、成長はあるはず。

目の前にある物事に真剣にとり組み、前進していく。まあそういう部分が、全然足りてないと、相手からも飽きられると思うんですよね。いや、あきれられる、の方が正しいかな。それを疎かにしていて、趣味と外見を頑張っても、ズレすぎてます。

そしてもうひとつ大事なこと。私の書いた上の文章を読んで、「彼に言われたことは一生懸命やって、成長するように努力しています」と思った人は要注意です。それじゃ、イマイチダメなんですね。ここが大事なところです。

×彼の期待に応えるように頑張る
○自分の期待に応えるよう頑張る

違い、分かりますか?
自分の可能性や自分の成長について、自分が、自分に対して「こうあるべき」と思う方向に頑張る、ということなんです。自分の内側にある理想像に向かって、成長する、ということなんです。

同じ「成長」でも、相手に気に入られようとして頑張るのは交流分析で言うとAC、自分がどうなりたいかという理想に基づいて頑張るのはCP。心理学的には大きく意味が違うんです。

「放っておけない雰囲気を出す」

これ、言いたいことは何となく分かります。
浮気される女性のパターンとして、彼にべったり依存している女性を多く見たのでしょう。それで、もう少し「私だって、あなたが適当なことするなら、別の候補がいるのよ!」ぐらいの強さを持て、と言いたいのだと思いますが、それだと、単なる駆け引きです。

「駆け引きするのはあまりオススメしませんが、」と書いておきながら、駆け引きのことしか書いてないのは、何かの悪い冗談なのか・・・

私なら、こうアドバイスします。
自分の、社会の中における価値を大切にしましょう。仕事なら仕事。それをしている自分に価値があると。友達との関係。それ以外の活動。自分がやっていることを大切にすること。そして、自分が心から大切にしたいと思わないことは、他人に流されたりせず、ちゃんと断ること。

自分が大切にしていることを、ちゃんと自分で守る。それが、自分に自信を持つことだし、自分を大切にすることです。

そうやって、恋愛以外の活動を充実させなさい。逆説的だけど、その方が恋愛が充実します。
彼に対して「あなたのことが大好きだけど、仕事も、このボランティアも、友達も、私にとって全部大切なの。忙しくてごめんね♪」という姿勢で接することができるようになる、ってこと。

以前、ルールズって本が流行ったとき、木曜日までしか週末のデートの申込は受けない、って書いてあったけど、金曜日の申込を断って、週末一人寂しくしているのだったら、全く意味がないですからね。本当に、仕事も生活も充実させることが大事。

さて、ここまで読んで、
仕事を充実させているし、自分の活動を大切にしているし、そこで成長もしていると思う。
でも、恋愛の方はさっぱり・・・という人からの質問が出そうなので、先回りして書いておきます。

そういうあなた、むしろ恋愛が遠のいていないですか?
浮気する男も寄って来ないけど、浮気しない男も寄って来ない、ってなってません?

この記事の対象は、先に引用したこれらの条件に当てはまる人。
・追われる恋愛より追う恋愛が好き ←依存傾向ってこと
・友達が少ない  ←彼に一極集中しやすい
・自分に自信がない  ←ジコチューに好かれる
・恋愛体質    ←要は依存傾向ってこと
・情緒不安定   ←不安定な人は恋愛依存になりやすい
・束縛・嫉妬をする  ←これは依存傾向の症状
・世話好き、尽くすのが好き  ←依存傾向
・恋人ができると彼中心の生活になる ←依存傾向

ざっと見て分かるとおり、依存傾向ってことです。

自分の意識が、あまりに恋愛と関係ないことにばかり向きすぎている人は、この記事の解決策は、まったく当てはまらないですから、お気をつけ下さい。

ではまた!

夫(彼)が出会い系にハマっている。その心理と対応は?

こんにちは。
心のコンサルタント あづまやすしです。

夫や彼が、私という存在がありながら出会い系にハマっている。
現在のところ明確に「クロ」ということではないけれど、心がざわざわするし、このまま放置してよいのか分からない・・・

そんな相談を受けることもありますし、実は以前からそうだった、という彼との関係が、結局悪化してからご相談を頂くこともあります。

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夫の浮気が発覚! ワンポイントアドバイス動画集

心のコンサルタント あづまです。こんにちは。
今日は、ご要望の多い、夫の浮気問題について、動画でワンポイントアドバイスを連続投稿しましたので、ご紹介したいと思います。

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持ち上げて落とす心理(ベッキー不倫騒動に関連して)

こんにちは、あづまです。
メルマガのこの号が、なかなか反響があったのでこちらでもご紹介。

mag160203

http://archives.mag2.com/0000164141/20160203122231000.html

最近話題になっているベッキーの件。
そのものではありませんが、その背後にある心理について考えてみました。

自分の感情、自分の課題に無自覚である、というのは怖いことです。
加害者にも被害者にもならぬよう、お気をつけ下さいませ。

ではでは!

浮気問題解決の初めの一歩動画講座+心理テストを制作中

あづまです。
最近は浮気問題が起きたあと、これからどうするか、といった相談が比較的多いのですが、全体を俯瞰(ふかん)して、どうすべきか方向性を打ち出す、といったところまで、比較的同じ話をすることもあるんですね。そこで、相談に来てもらう前に、動画で解説したセミナーでも見てもらって、それから具体的に動いた方がいいんじゃないかと思いまして・・・
動画セミナーと、解決難易度診断を制作しています。

鋭意、制作中でございます・・・

SONY DSC

SONY DSC  Photo by Yasushi Azuma

自分で撮った花の写真などを、少しずつ公開していこうと思いまして、載せています。

ではまた!

遠距離不倫で悩んでいます。このまま続けていっていいのでしょうか2?

遠距離不倫で、彼は奥さんと私と、どっちつかずの態度。
このまま待っていても、ずるずる行ってしまいそうで・・・続けていっていいのでしょうか?

そんな相談に、あづまが答えます。

残念ながら、そもそも、不倫とは、実る確率が低いものなのです。以前アップしたこちらの記事もご参照下さい。
彼が「妻とは終わっている」と言ったとき、その不倫が実る確率を求めよ。

そして、第1回の回答はこちら

今回、第2回目の回答(動画)は、本質的課題と、解決のための取り組みを中心に語っています。

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遠距離不倫で悩んでいます。このまま続けていっていいのでしょうか?

遠距離不倫で、彼は奥さんと私と、どっちつかずの態度。
このまま待っていても、ずるずる行ってしまいそうで・・・続けていっていいのでしょうか?

そんな相談に、あづまが答えます。

残念ながら、そもそも、不倫とは、実る確率が低いものなのです。以前アップしたこちらの記事もご参照下さい。
彼が「妻とは終わっている」と言ったとき、その不倫が実る確率を求めよ。

さて、あづまはどう回答しているのか?
第1回目の回答(動画)は、展開予想を中心に。

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