気にしい」タグアーカイブ

相談:彼に「一緒にいると疲れる」と言われました

こんにちは。心のコンサルタント|恋愛セラピストのあづまです。

ココヘル+ ( http://www.556health.com/sp/e-zine/ )の読者さん限定の、オンライン無料相談に、相談が寄せられました。

「彼に、『一緒にいると疲れる』と言われました」というご相談。
彼は、相談者さん(えまさん)と一緒にいると疲れてしまうわけです。ここまでが事実ですね。でも、何が一番の要因で、その症状が起きているのか、短絡的に考えてはいけませんよね。

そんなわけで、いくつかえまさんに質問を送り、ご返答を頂きまして・・・
あづまの見解と、解決のための取り組み方について、動画でお答えしていきます。

初回は、心構えについてです。

いかがでしたか?

続いて2回目。

まず、自分の課題(自分の傾向)をしっかり知ることを語っています。
同じように見える問題でも、誰がその問題に直面しているのかによって、取り組み方も難しさも変わるものなのです。

第3回目。

いよいよ、彼の心理分析をしています。彼はなぜ、他人といると疲れてしまうのでしょうか。直接会ったことはありませんが、症状から見て、ありそうな原因と、あり得なそうな原因をざっくり分類しました。

第4回目。

1回目から3回目の内容を踏まえて、では、どう接していったら良いのか、それを回答しました。この取り組みで全て解決、というわけには行かないかも知れませんが、まずはこんな方向になると思います。

以上、ここまで見て下さって、ありがとうございます。

なお、コメントは歓迎ですが、コメント欄での相談は受け付けていませんのでご了承下さいませ。
(相談は限定メルマガ【ココヘル+】上で受け付けています。)

ではまた!

性癖を直す(10)上|恋愛ドクターの遺産第2話

「早速ですが、みきさん、自分の言いたいことを言えない傾向は、いつからですか?」
「小学生の頃は、わりと思ったことを口にする子でした。」
「そうなんですね。」
「はい。あぁ、思い出しました。中学校の頃に、父親が失業して、色々ありまして、その頃から、言えなくなったような気がします。」
「なるほど。」

先生さすがだ、なつをは思った。「(その症状・問題は)いつからですか」と問うのは、原因を探る質問の中でも、基本中の基本だ。そして今回も、もう問題の原因にたどり着いた。話し始めてまだ5分ほどしか経っていない。それでもう原因の当たりがついているのだから、今日も先生の質問の切れ味は最高だ。

「その頃に、お父様の失業で、家の中が大変なことになった、ということなのですか?」
「はい。というよりも、それまで住んでいた広い家を引き払うことになって、引越をしたんです。」
「あぁなるほど。それで、失業をきっかけに、お父様が不安定になって荒れたとか、家の中の空気が悪くなったとか、そういうことはありましたか?」
「いえ、それは・・・両親がお金のことで心配そうに話し合いをしているところを見たことはありましたけど、何か、家の中の空気が悪くなったというようなことは、なかったと思います。あ、休みに出かける行き先は、それまではハワイとか海外もあったんですが、だいぶ近場になりましたが。でも家族は仲良かったと思います。」

「お父様の失業前後で、家族の中で、みきさんが、言いたいことを言いにくくなった、ということはありましたか?」
「それはなかったんですが、両親にはとても言いにくかったことはありました。」

「なるほど。それは、いま、ここで言えることですか?」
「はい。もう昔のことですので。あの、実は、そういうことがあって転校したんですね。引越をしましたので。その転校先の学校で、いじめが・・・といっても暴力とかものを盗られたりとかそういうことはなかったんですが、チクチク、ネチネチ、イヤミ的な何かを言われるとか、微妙に仲間の輪の外側の方に置かれるとか、そういう精神的ないじめがずっとつづいたんです。」

「そうですか。それは苦しかったですね。」
「はい・・・先生、これって私の今の性格と関係あるんでしょうか?」
「関係ある可能性はあります。でも、まだ断定は出来ないので、もうちょっと色々質問させて下さい。より明確になっていくと思いますので。」
「はい。先走ってしまって失礼しました。」

なつをは先ほど、もう原因にたどり着いた、と思ってしまったことを反省した。まだたどり着いてはいなかった。親の失業は確かに大きいことだが、それがきっかけで家庭内の雰囲気が悪くなったわけではないのだった。先生はさすがに、早とちりはしない。しっかり質問を続けて、本当の原因に迫ろうとしている。

ドクターは続けて質問をしていった。
「では当時、転校を機に、言いたいことが言えなくなった、ということはありましたか?」そこまで言うと、「いや、質問の仕方が良くないな」とひとりごとを言って、質問を言い直した。
「では当時、転校した直後は、まだ相手のことも知らないから、色々自己主張はしにくいと思いますが、普通なら次第に打ち解けて自分の言いたいことも言えるようになると思います。たとえばみきさんが新学期で新しい友達になじむのと比べて、明らかに、転校後には自己主張できなくなった、みたいなことは、ありましたか?」

しばらく当時のことを思い出しているのだろう。目線を上の方に向けて考えているようだったが、やがてみきさんは言った。
「そうですね。転校した後は、私は自分を出せなくなったと思います。」
「なるほど・・・そうですか。」

「あの、先生。」みきさんは少しためらいながら言った。
「実は、いじめは学校の先生が公認していたというか・・・」
「公認!?」

(つづく)