月別アーカイブ: 2014年7月

苦土石灰を追加しました

今日は、バジルのプランターに苦土石灰をまきました。
この時期、本当にマグネシウム(苦土)不足になっているのか、それは、実は何も確証がないのですが、

経験的には、7月頃に、苦土石灰をまいてみると葉っぱがぐんと緑色になることが多いように感じています。マグネシウムは葉緑素の中心金属イオンですから、これが不足すると葉緑素が作れなくなってしまいます。かるく一握りぐらい補給してあげると、バジルも元気になる・・・気がします。しばらく観察していきます。

なお、うんちゃら石灰、と名の付く肥料が、園芸店やホームセンターに行くと複数売っているのですが、どれが何の役割なのか、分からなくなりやすいですよね。

Yahoo知恵袋のこの記事が正確です。
消石灰と苦土石灰の違いを教えてください。

あと、石灰窒素とか、別のものも含めて回答しているのがこちら。
苦土石灰編ーまちのみどりと園芸の相談Q&A

バジルの葉っぱの緑色が全体的に、少し黄色っぽく、というか薄くなってきて、栄養切れかな、と感じたら、窒素肥料切れか、マグネシウム切れか、そのあたりを疑ってみるといいでしょう。

マグネシウム切れの場合苦土石灰を足し、窒素肥料切れの場合は窒素分の多い肥料を足します・・・が、どっちが不足しているかは、どっちを撒いてみて元気になったかでしか判定できないです。少なくとも趣味の園芸に関していえば。

珍客!コガネムシがやってきました!(一応害虫です)

今日は、バジルの葉が「かじられた」のを発見しました。

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このような、かじりあとが見えた場合、なんらかの「甲虫」の仕業であることが多いです。

今回は、こいつの仕業です、たぶん。

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体長15mmほどのコガネムシ。

まあ放置しても、それほど深刻な被害にはならないと思いますが、せっかく育てているバジルの葉にかじりあとがついてしまうのも悔しいので、捕まえて遠くに投げます。

原始的ですが、たぶん、この程度の対策で大丈夫だと思います。

珍客の話でした。

今度はバジルにアザミウマがつきました

毎月、敵襲(笑)があるわけですが、
今月もやってきました。

どうやら、アザミウマのようです。

アザミウマのgoogle画像検索
http://bit.ly/thripsimage_google

葉っぱが白く抜けたようになっているあとを見つけました。
こんな風に。

アザミウマの食害にあったバジルの葉

何枚かみつけたのですが、
被害が比較的ひどい葉っぱを、全部めくってみたら、ほぼ百発百中で、裏にアザミウマがいました。

バジルの葉裏のアザミウマの画像

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今回は、発見が早かったし、まだはびこってないので、葉っぱを摘んで、駆除することにしました。
なお、バジルに付いたアザミウマの駆除方法はこちらの記事にあります。

 

 

バジルに付いたアザミウマの退治法

今年もバジルにアザミウマが付いた・・・ようです。

アザミウマのgoogle画像検索
http://bit.ly/thripsimage_google

アザミウマ(スリップス、thrips)は1mm程度の小さな虫ですが、れっきとした昆虫です。
5000種類ぐらいいるらしいですが、葉っぱをかじって、汁を吸う、みたいな種類が多いので、害虫であることが多いです。
成虫になると一応羽が付いていて、飛翔能力はあまり高くないものの、風に乗って移動してくるようです。

私の経験では、これまで、それほどアザミウマの大被害に遭ったことはないのですが、ネットで検索してみるとアザミウマによってバジルが壊滅した報告もあるようですので、油断ならない相手です。

アザミウマは、葉っぱの裏側にいますので、本体を見つけようと思ってもすぐには分かりませんが、葉っぱの色素が白く抜けたようになっているのを発見することが大事です。

アザミウマの食害にあったバジルの葉

昨年バジルについたアザミウマは、見た目が少し違っていたので、色々な種類がいるのでしょう。今年見た本体は、こんな感じです。アザミウマにしては大型でしたかね。1.5mm程度の体長でした。

バジルの葉裏のアザミウマの画像

それで、今回は、バジルが成長力旺盛で、葉っぱがたくさんあったことと、まだ被害を受けた葉が少なかったことから、食害を受けた葉っぱを摘み、要するに手作業で駆除しました。
被害が少ないうちに発見したら、手作業がオススメですね。
食害のあとを発見したら、葉の裏側をめくってみて、アザミウマがいたら葉っぱごと、取ってしまうのが楽です。意外とすばしこくて、ぴょんぴょん跳ね回る奴がいます。となりの葉に跳び移られてしまったら(食害のあとがないので)発見が困難になりますからね。

但し、大量にはびこってしまったり、バジル自体が弱ってきていて、葉を摘む方法が現実的でない場合は、やはり、薬剤を散布するしかないでしょうね。

バジルは葉っぱを食べる作物なので、表面積も大きく、薬剤の残留も気になるところですよね(その逆は厚い皮をむいて食べる果実など)。残留農薬などのコントロールが、素人だと難しいと思いますので、オススメの薬剤は、有機農法にも認められた、天然物由来の薬剤である、これです。
スピノエース顆粒水和剤
化学物質は、毒性の強さによって毒物>劇物>普通物、という指定になるのですが、こいつは、普通物、つまり毒性はあんまりないよ、というもので、安心して使えます。アザミウマにも効果的です。

以上、バジルに付いたアザミウマの駆除方法でした。

 

かつて私がバジルを枯らしてしまったときに、起きたこと。

痛恨の過去をここに書いておきます。
ま、「痛恨」って言っても、たかがバジルが枯れただけなんですが。

7月頃に枯れると、でも、ショックが結構大きいんですよね。
いまからたくさん収穫できる、ってときなので。

あのときは、まだ梅雨が明けきっていなくて、天候は雨が降ったりしてじめじめしていました。
そのときに、バジルの根本から10cmぐらい離れたところに穴を軽く掘って、化成肥料を埋めました。

で、その前日ぐらいに水をたっぷりあげていたので、埋めたあと水やりはしなかったんですね。
今思うと、たっぷり水をあげる、という方が良かったのかも、という気もしています。

で、その後、
中途半端に、雨が降ってきました。

埋めた化成肥料が水にひたるには、十分だけれど、
プランターの土の老廃物を、しっかり鉢底から洗い流すほどには、十分でない、
そんな量です。

実は、水やりには、ふたつの意味があると言うことを、当時私は知りませんでした。
ひとつは純粋に、水を供給する、という意味。
もうひとつは、鉢の中の老廃物を、洗い流す、という意味。

だから、水やりというのは、少し、鉢底から、水が流れ出てくるぐらいにあげるのがコツなんですね。当時は、それを知らなかったの。

それで、窒素系の化成肥料をあげて、そのあと、水は、中途半端な量の雨。

そうしたらね、
バジルが、3本植わっていたんだけど、そのうち2本が、一日ぐらいで、へなーってしおれて、枯れちゃったの。もう一本も、枝の一部は、そういう症状が出て、そこは切るしかなくて、かろうじて生き残ったけどちょっと元気が無くなった。

原因は、よく分からないんだけど、いわゆる根腐れだったのかな、と今では思ってます。

バジルは根でも呼吸するタイプの植物で、根が窒息するとダメみたいです。
その頃は、水やりのタイミングとか、洗い流す意識とか、なかったので、中途半端に水をあげたりして、「鉢の内部がびちょびちょ」状態を作ってしまい、すると、嫌気性菌(酸素がないところが好きな、腐敗を招くバクテリアの総称です)が繁殖してしまう。その辺が遠因で、で、肥料をあげたことで引き金を引いちゃった、みたいなことが起きたと解釈しています。

要するに、
・梅雨時は特に「表面カラカラ・内部はびちょびちょ」になりやすく、
・嫌気性菌がはびこる温床を作りやすい
ので、
・バジルの葉っぱが「てれっ」とするまでは、なるべく水をあげない
という工夫をして土中の空気を確保して、そして、
・水をあげるときには、たっぷりあげて、老廃物をしっかり洗い流す
ということも心がける

ということが必要なんだと思います。
水やりに、あげないときと、あげるときのメリハリが必要だって事ですね。

7月の課題は、肥料切れ。

さて、何月から育てているかにもよりますが、7月頃になって、バジルに起きる変調が、肥料切れによるもの、のことは多いと思います。チェックの仕方はこちらの記事を。

肥料切れ関連で、バジルに関して言うと、
・窒素肥料切れ
・ミネラル切れ(または土壌の酸性化)

の二種類があります。経験上。

基本から行きますが、植物の三大栄養素って言うと、
・窒素
・リン酸
・カリ(カリウム)
ですね。このうち、窒素は葉っぱ、リン酸は花、カリウムは根っこをよく育てる、と良く言われます。リン酸は生命体の中で、DNAに良く含まれていて、新しく種を作ったりするときには大量に必要になるから「リン酸は花」はうなずけます。葉緑素を作るときに「クロリン」という環状の化合物を作り、その中心にマグネシウムが入ります。で、そのクロリンは窒素を含む複素環化合物なんですね。なので、「窒素は葉っぱ」というのも、きっとそうなんだろう、とうなずけます。カリウムが根っこというのだけ、いまいち理屈ではよく分からないんですが。

さて、それで、では、三大栄養素(と、水・二酸化炭素・日光)だけで生きていけるのか、っていうと、それは違います。植物だって、様々な微量栄養素が必要なんです。鉄分とかマグネシウムとか。

で、バジルは結構、ミネラル切れして弱る、というパターンがあります。但し、私はミネラル切れだと考えていますが、土壌のマグネシウム分が本当になくなっているのか、それは、分かりません。地中海地方出身のバジルはアルカリ土壌を好む植物と言われています。

実際土を作ってpHを計測してみると6.5ぐらいの弱酸性だったりして、それでも普通に育つんですが、そこからさらに酸性に傾くと、酸性土壌の毒が回るのか、弱ってきます。(ちなみに毒の正体は酸性で溶解度が上がった土中のアルミニウムイオンではないかと考えています。植物生理学的には、酸性土壌に耐性のない植物はアルミニウムイオンの悪影響をブロックする機構を持っていない、と考えられているようですので)。

ミネラルが切れてくるのと、土壌が酸性になってくるのが、時期が一緒ぐらいな気がするので、本当はどちらが真の理由なのか、結論が出ていません。

但し、原因がどちらであるにせよ、対策は一種類で、苦土石灰をまくことです。苦土石灰というのは、炭酸カルシウムと炭酸マグネシウムの含まれた鉱物で、別名「ドロマイト」とも言います。サプリメントの「カルマグ」にもこれが使われていることがあるようです。ただ、園芸店では必ず「苦土石灰」と表記されているようですね。

それで、肥料切れ系の問題を、
・窒素肥料切れ
・ミネラル切れ(または土壌の酸性化)

の二種類に分類したのはなぜかというと、
ミネラル切れの方ですが、もしかすると、土壌が酸性に傾いたことが本当の原因かもしれないんですね。そのときに、窒素肥料切れと勘違いして、たとえば窒素肥料の多い液肥をあげたとしましょう。そうすると、窒素系の肥料は大抵、土壌を酸性化させるんですね。

つまり、前者だと勘違いして、窒素肥料をたっぷりあげてしまうと、
土壌の酸性化を促進してしまって、ますますバジルが弱る、ということが起きる危険性がある、ということなんです。

そこで、対策なんですが、
まず、苦土石灰からあげてみます。
効果があるときは、葉っぱがみるみる濃い緑色に変わっていきます。
あ、みるみる、といっても、一日から数日で、という意味ですが。
そうしたら、とりあえず、窒素肥料の方は様子見していてもいいと思います。

苦土石灰をまいてみて、あまり芳しくないときは、
今度は、液肥などで、窒素を供給してみます。
こちらも、効果があるときは、葉っぱが濃い緑になっていきますし、葉っぱの成長が良くなります。窒素もマグネシウム(苦土)も、葉緑素を作る上で必須の元素ですから。

順番として、苦土石灰が先。窒素肥料があと、がリスクが低いと思います。
私みたいに、土壌のpH計を持っている人は、測定してみて、6.5までだったら、窒素からあげてもいいと思います。6.0を示していたら、緊急苦土石灰です(笑)

ちなみに、苦土石灰は、多少あげすぎても、効きがマイルドなので、悪影響はあまり出ないです。同じ「石灰」と名前が付いているものでも、「消石灰」は強アルカリ性なので、使うときは慎重に。消石灰は土作りの段階で使い、まいて少し寝かしてから、植え付け、という順でやります。植物が生えているときにまくのは、原則まずいことになってます。

苦土石灰は、そういう心配がないので、ある意味楽です。私は適当にまいてます。

窒素肥料についてですが、油かすや「化成肥料」など、窒素分の多い、固形の肥料もありますね。私は、固形肥料の追肥は、舵取りを間違ってバジルを枯らしてしまったことがあるので(その体験談はこちらの記事に)、それ以来1シーズンに1回程度にしています。苦土石灰をまくのと液肥で窒素補給、だと、うわー枯れたー、とか、あまり起こらないと思いますので、安全です。

バジルの健康チェックは葉の色で。

さて、うちのバジルも、プランターで育てている割には、という限定付きですが、かなりの背丈に育ってきました(地植えだともっと大きくなるようですが)。

こうして、ある程度育ってきたときに、問題になってくるのは、肥料切れです(参考:「7月の課題は、肥料切れ。」)。

肥料切れしてくると、
・成長が遅くなる
・葉っぱが小さいまま
・葉っぱの色が黄色っぽく、生気がない
・葉っぱが固い

といった症状が現れやすくなります。
要するに、成長できないので、元気もなく、若々しさもなくなってくるわけです。

私は、バジルの健康チェックは、葉っぱの色で見ています。
バジルの葉。健康なときは中心が若い黄緑色。その1
もう一枚。
バジルの葉。健康なときは中心が若い黄緑色。その2
色合いがうまく出るように調整して写真を撮りましたが、
葉の周辺は緑色で、中心が若い黄緑色なのが分かりますでしょうか。
こんな感じの時は、バジルも調子がいいときです。

そのうち、元気がなくなった場合の色についても、写真に収めたいと思います。黄色っぽいんだけど、なんというか、もう少し土気色に近い、生気のない黄色なんですよね。

まあ今回は、元気がいい方の例を紹介しました。

植物工場!?今年もバジルに人工光を使います!

見ての通りです。

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植物育成用の蛍光灯「プラントルクス」を使って、梅雨時の日照不足を補います。
今年は二灯使っているので、ある程度日光の代わり、というか補いになっていると思います。
(計算すると晴れの日の日光はケタ違いにエネルギーが強いのだけど)